1. HOME
  2. インタビュー
  3. 対談・ペンタクルエースと始まり

対談・ペンタクルエースと始まり

今回のお題は 【ペンタクル・エース】です。

永坂)「脱線OK対談」の第二弾です。では、カードを一枚。【ペンタクル・エース】が出ました。何かの始まりを示しますが、ペンタクルだから、成果を出すまでじっくりゆっくり時間がかかります。

中川)まず描かれているシンボルを説明すると、白いユリは清純さの象徴であり、汚れていない意志。赤い薔薇は痛みを伴うかもしれない情熱を、青い山は登らないと分からない精神性の高さを示す。そしてゲートは通過点。道は真理に至る過程と考える。
このゲートをくぐって新境地へ向かう。新しいスタートを切る。ペンタクルなので、得られるものは心理的な満足ではなく、実績や実務といった、目で見える形で成功するとの暗示です。

永坂)簡単に言えば商売や組織の発展とかですね。ペンタクルというスートは、スポーツも含みますか?レベルに限らず、何かの選手といった。

中川)そうね、スポーツも含みます。このカードはエースだから、選手は真新しい技を身につけるという感じ。

永坂)サッカーだったら、ディフェンスのポジションにいたのをオフェンスに切り替えるといったものですか。それで成果を出す。サッカーのディフェンスで培った技術は、オフェンスに回っても役に立つ。チームの中で活躍するのも変わらない。

中川)そう考えて良いです。それから、点数を挙げるというのも忘れないように。ペンタクルなので、時間がかかるけどね。畑を耕すのも、植物を育てるとかのもそうでしょ。薔薇もユリも一年は絶対にかかる。

 

永坂)先生は最近、何か真新しいことを始められました?

中川)ふふ、アマゾンで、きのこの栽培キットというのを買いました!それでなめこと椎茸を育てている。一週間もあればばかばか育つんだ。きのこは家の中でも育てられるって知ってた?さほど光が必要ではないから、ベランダではなくて家の中で。

永坂)えー、家の中に原木を置いても育つんだ。ちょっと不思議な光景。

中川)木はせいぜい30cmといったものなんだけど、椎茸は育つ育つ。今、傘の直径が最大12cmまで育ったのがあるんだけど、もはや椎茸の域を超えているって感じ。

 

永坂)サイズにつけ量につけ、夫婦二人暮らしでそんなに椎茸を育ててどうするんですか。意外だなあ。日頃から先生は草花好きを公言されているけれど、椎茸とは。
この対談がきのこの栽培法に傾き過ぎる前に、さっと【ペンタクル・エース】に戻ります。エースは「どんどん行きましょう」ですけれど、このカードの空があまり青くないのは、腑に落ちないです。

中川)始まりってこんなもんじゃないの?準備に時間や手間がかかったりするし、初期投資という資金も必要でしょ。順調に行くんだろうか、って心配もある。そんなところを、このやや薄っすらとしか青くない空の色が示しているんだと思う。
考えたんだけどさ、【ペンタクル・エース】は絵柄が案外【大アルカナ・月】に似ているんだよね。ゲートがあって、青い山があって、道がついている。その道を進んで新天地へ向かうんだ。
【大アルカナ・月】は不安の中を進む心理の旅。【ペンタクル・エース】は不安を抱えたまま現実に進む道。

永坂)今まで気づいていませんでしたが、確かにそうです。【月】の方が空は青いし、ゲートは広くて頑丈。道は同じようになだらかな印象です。【月】は大アルカナのカードだから、正位置でも逆位置でも、もっと精神的な意味合いと受け取ればいいのですよね。
ところで先生は、椎茸の他にも何か、新天地を切り開かれていらっしゃいますか?

中川)よくぞ聞いてくれました。最近始めたことがもう一つあってね。山登り(笑)。
最近行ったのは、大磯にある高麗山(こうらいさん)。そこから峰を歩いて湘南平という、富士山が見える絶景ポイントへ二時間くらいかけて目指して登った。高さはせいぜい100mなんだけど、整備されている道ではないから、登山靴は絶対に必要で、ゆっくりしか歩けない。崖っぷちの細い道なんかがあって、初心者だから、そんなところを歩く時はすっごく緊張する。でもって疲れるし、筋肉痛を起こすし、70をゆうに過ぎてどうして山登りしてんだ、って笑っちゃう。

 

永坂)山登りとは、これまた意外でした。人生を通してアウトドア系でない俺が、この歳になってなんで山登りなんだって、ご自身でも思うでしょうに。

中川)そうなんだよ、まったくそうなんだ(苦笑)。でもさ、山って何かあるんだと思う。

永坂)そりゃ絶対そうです。特別な「気」はあるんです。神様がひそんでいるとも。世界中みんなそういう捉え方をするじゃないですか。
タロットには山が描かれているカードが多いから、日常的に広げて「山は精神性の向上の証です」とお客さんに言い続けていると、占い師はいやがおうにも山に対する畏敬の念が募るんじゃないでしょうか。

中川)そうかもね。これからも山登りは続けて行こうと考えている。本格的なのは絶対無理だから、ハイキング程度のばっかりだけど。

 

永坂)いつどの山を登るかという選択に、ポリシーはあるんですか?

中川)その時期の吉方位(笑)。占い師らしいでしょ(笑)。

5月【5月5日から6月5日】の運勢

永坂)「この山が良さそうだな、いつか登ってみよう」と適当に計画して、登って結構な怪我して、後で調べたら最悪の方位だったなんて、占い師だったらまずそうですね。

中川)高いところに登りたいと思うのは、成長したいという人間の本能に基づいているんじゃないかな。その本能に従って、これからも無理ない範囲で登り続けて行こうと考えています、ちっとも山登りっていうタイプじゃないけど。
ペンタクル・エースとは、「始める勇気」ではなく、「続けてしまう運命」なのかもしれない。

2026年4月 横浜関内占いマクトゥーブにて

 

インタビュー

インタビュー一覧