日本に生まれた幸せ
Q. 日本という国に生まれて、まずありがたいと思うことは何でしょうか?
A. 戦争がない!こればっかりは自力ではどうしようもありませんからね。平和であることは本当にありがたい。
そして徴兵制がない!
僕は集団生活出来ないから、徴兵制があったら相当大変な目に遭っただろうと、想像しただけでぞっとします。
ちゃんと立ち回れないに決まっているし、逃げる度胸もないだろうし、周囲から相当いじめられただろうなあ(苦笑)。
徴兵制度が無い国に生まれて、本当に良かったと思います(苦笑)。
Q. 樹木や花に敏感でいらっしゃいますね?
A.日本は植物の緑が綺麗ですね。日本の緑色は大好きです。
熱帯の国々は緑色が濃いのだけど、ちょっと濃すぎると僕は感じます。
それが嫌いではないけれど、どっちがより好きかと尋ねられたら、迷わず日本のやや薄い緑色を選びます。
新緑はいいよねえ。落葉も。季節が変わって風景が変わるのも嬉しい。
落葉と言えば、葉っぱが黄色や赤に変わるのは、冬に備えて木が幹に栄養を留めてしまって葉っぱに栄養を与えないからであるからだそうですね。
つまり紅葉とは「葉っぱが死にかけている」という断末魔の姿だと。それを数年前に知って、人間は喜んでいるけれど葉っぱは苦しみあがいている、葉っぱの身にもなってやれ、と同情しました(苦笑)。
Q. 宗教観はいかがでしょう?
A. 年に一回、「道案内の神様」である猿田彦神社にお参りしますが、それ以外は出先で神社仏閣に遭遇すれば手を合わせるといった、神仏には普通に感謝する程度の信心深さです。
お水取りとは湧き水をもらうのが目的です。
古くから湧き水が湧くところには神社がつきものということで、水をもらいに行くとそこには神社がある、お水を頂くお礼にお参りしますよ、ということで、始めに参拝ありきという概念ではありません。
Q. 封建的な考えをどう思われますか?
A.嫌いですね。
敬語や礼節といった一般常識を守るのは絶対必要。倫理観も、人を思いやる心を持つことも大切。
けれど、家柄や血筋で生き方を制御するのは気に入らないです。「こうあるべき」「らしくあれ」といった決めつけも厭です。
Q. 日本の治安の良さは格別ですね?
A.治安の良さは抜群ですよね。アジアもそうだけど、ロサンゼルスの下町なんかも結構危ないじゃないですか。
アジア放浪中は幾らか危ない目に遭いましたが、日本では怖い経験はありません。夜遅くでも、ぴりぴり緊張しないで普通に歩けるのはありがたいです。
違法な行為がはびこるといった危険な場所が全く無いわけではないとは知っています。けれどそれは特殊な地域に限定されているし、今は昔よりずっと良くなっているみたいですね。
盗難は・・・一度だけスリにあいました、多分。
日本で電車に乗っていて、気づいたらズボンの後ろポケットに入れていた財布がなくなっていた。でも落としただけだったのかもしれない。どちらであれ、身の危険を感じたわけではなかったです。
Q. 伝統芸能とのご縁は?
A.数年に一回くらい、寄席に行く程度かな。落語も漫才もコントでも、笑えるものならなんでも好きです。
大阪の寄席に行った時は驚きました。笑ったね〜。TVでは絶対放送出来ないようなネタをいっぱいやってくれた。大阪に行ったら寄席に行くべきですよ!
Q. 食の豊かさについては?
A.日本ってなんでもあって嬉しいね。
日本で特にいいなと思うのは、お菓子の多様性!国によっては、ただただ甘いだけの、まるで砂糖を固めて色をつけただけみたいな、ありえないと叫びたくなるようなお菓子があるじゃないですか!
それにひきかえ、日本のお菓子は本当に奥が深いよね!!!和菓子あり、ケーキあり、クッキーだのなんだの含めて、繊細につくられたものが多種多様あって、いいなあ嬉しいなあ(❤)。
僕はインドで365日カレーを食べていても全く平気でした。
インドやタイを放浪していた時代は「ここに永住しちゃおうかな」と考えたことはいくらもありましたけど、結局帰国しました。
今日常的に楽しんでいるお菓子のクオリティや多様性を思うに、移住しなくて本当に良かった!
2017年12月1日 秋葉原マクトゥーブにて