3DCG

Q. 3DCGはどうやって造るのですか?「Zbrush Core」というソフトウェアを使用しています。
A.それまで出回っていた3DCGソフトは、ポリゴンという三角形とか四角形とかの面を貼り合わせて造形するという形式が主流でした。
それで絶対座標とか相対座標とかといった難しいものが絡んでいました。

そこまで難しく考えなくとも、正面図や側面図というCADのような感覚が必要でした。

それと違って「Zbrush core」は、スカルプティングと呼ばれる、画面に映る粘土状の球体をペンタブレットで削ったり盛ったりする方法です。

Q. いつ頃から3DCGを始められたのですか?
A.数ヶ月前かな。最初は花の作品を幾つか造って、般若の面を模したものを造って、最近は架空の動物のキャラクターを四つくらい造りました。
休みの日とか仕事が終わった日の夜中とか、一人こつこつ造っています。

Q. ブログに掲載されているキャラクターはどれも白黒の作品ですね?
A.もちろん色はつけられます。造るとは、大まかにふたつの分野、形を作るモデリングと形を写真のようにするレンダリングとに分かれます。

僕はこのソフトウェアを使い始めたばかりで、まだ表面の質感を勉強中の段階ですから、白黒のまま濃淡をつけているだけです。
そのうち色をつける段階まで行くでしょうけれど、それはちょっとまだ先の話ですね。

Q. アイディアが閃くのはどんな時ですか?
A.町を歩いている時とか電車に乗っている時とかに、ふとアイディアが浮かびますね。
いつでも閃いた時に、「こういう機能をつける」とか「目玉をこうしてみよう」とか。メモを書いたり、ラフスケッチをちょこちょこっとノートに描いたりします。

Q. 参考資料は?
A.昆虫図鑑とか動物の骨の写真とかを研究しています。まずは骨格が大事ですよね。
本屋でそういう資料を見つけて買って来て、家で夜な夜な眺めています(苦笑)。

Q. キャラクターが沢山揃ったら、ゲーム化はどうでしょう?
A.まだアニメーション的、つまりキャラクターを動かすというのは興味ないですね。
今のところは完成品を並べて「出来た!」って喜んでいるだけ(爆笑)。

Q. 数が増えたら、名前が必要になりますね?
A.名前ねえ。そこまで考えていないなあ。
作品の数が増えれば一体ずつつけないといけないかな。難しいかもね。考えたこともないけれど、考え出したら凝るんだろうな。

命名は占いの分野に入るのですけど、命名の占いほどコストパフォーマンスの悪いものはない、と僕は思うのです。
「この漢字を絶対使って画数の良い名前を考えて欲しい」との依頼が来たとしますね。そうなるとそれは永遠に続くパズルみたいなもので、ああでもないこうでもないと四六時中考える羽目になります。

でもキャラクターは片仮名でいいし、出世させる必要も無いし、幸せを願わなくてもいい。そう考えると気が楽だな。

Q. 彼らは何を食べるのでしょう?
A.基本的には肉食獣です。
今後本腰を入れて造るとしたら、その辺から構想を練らなきゃいけないですよね。食べる物によって顎の形とか歯の形が絶対変わっているわけですから。

Q. 今後の計画を語ってください。
A.まだ昆虫の段階ですけれど、そこから発達させてみるつもりです。
人間ぽいものは興味無いです。リアルなものより、誰の発想からも全くかけ離れたものを造りたいですね。
いずれ、もうちょっとグロテスクなものとか、爬虫類系とか、水中で暮らすものとか、いろいろ挑戦して発展させるつもりです。

2017年11月1日 秋葉原マクトゥーブにて

インタビュー

インタビュー一覧