数学

Q. 数字の話を伺います。算数とか数学とか、どうでしょう?
A. 算数も数学も苦手!

中学くらいまでは何とかついて行ったけれど、高校生になるともうさっぱり。宿題や試験勉強はちゃんとやりましたけどね、でも好きではなかったから、いやいや取り組みました。全く苦手。

未だにわからないのは、直角三角形の角度。直角の他のふたつの角の角度が足すと90度になるのを証明しなさいって、それが全くわからなかった。今でもわからない。

Q. 幾何が苦手でいらした?
A. そう。幾何はさっぱり。小学校の算数はなんとかクリアしたものの、中学での幾何との出会いあたりで陰りが・・・・。幾何は駄目だった。

代数は三次元までだったらなんとか解けました。つるかめ算とかあのへんも素直に出来たはず。でも三角関数なんてね。サインコサインタンジェントなんて、あれは何だろう。一体何に使うんだ!実生活に全く必要ない!

Q. 電車の中に貼ってある日能研の幾何の問題、解けます?
A. はっはっはっは。

Q. 幾何には相似形というのもありましたね?
A. ・・・・・・。

Q. 対数はどうでしょう、カメラのF値(絞り)は対数ですね。
A. あ、そうだったっけ?そうなの?知らなかった。今は機械がやってくれるから(笑)。良かった、いい時代だ。

Q. 「マッチ棒を何本か動かして解け」といった類のパズルは?
A. むずかしい。苦手。

Q. ルービックキューブ?
A. あれはハマったけれどダメだった。二十歳くらいだったか、流行った頃に買いましたね。買ったくらいだから、結構頑張りましたよ。一面くらいは揃えられたけれど、他はばらばら。今でも一面だけだったら揃えられると思う。

Q. 占い師に数学的な脳は必要でしょうか?
A. 必要ないでしょう。経理の作業はあるけれど、コンピューターに打ち込めば出来ちゃう。いい時代になりましたね。暗算だって、釣り銭が計算出来ればいいんです。それくらいの計算できます。代数は出来たんです。出来なかったのは幾何。でもね、幾何が出来なくても人生は歩めるんですよ!

Q. 幾何の問題を解く為の何が欠落しているのでしょう?
A. 幾何を理解するには理論の展開もそうだけど、空間把握能力である、と聞いたことがあります。

空間把握能力といえば、このあいだ考えました。人間は左右ふたつの眼で測量というか、物事の距離感をつかむわけですよね。だから片眼になると、途端に空間がわかりにくくなる。
ところが魚はどうかというと、構造上ひとつのものを両眼でいっぺんに見ることは出来ない。でも敵が来た時に備えて、何であってもものがどれくらいの距離にいるか理解しなくてはいけない。そこで、なぜ魚は片眼で距離が判断出来るのかとか考えて、「敵を見る際に眼球を動かすことで、そのわずかなピントのずれで、一瞬にして距離を判断するのではないか」という仮説を立ててみました。考えただけで、この仮説があっているかはわかりませんよ。

最近3DCGを造ることにハマっていて、その工程で架空の生き物を創っています。
魚みたいに両眼が側面についている動物も創っているんだけど、敵との距離をどう判断するのだろうかと考えた時に、さっきの仮説、ピントのずれではないかということを思いついたわけです。僕が生物学者だったら、これで研究を重ねてこれでノーベル賞がとれないかな、と思い浮かべているんですけど(爆笑)。だって不思議じゃない?片眼だけで敵との距離感を測るってす
ごいことですよ!

Q. 3DCGの作成には空間把握能力が求められるのでは?
A. いやいや、大丈夫、僕程度でも充分出来ます。

2017年9月29日 秋葉原マクトゥーブにて

インタビュー

インタビュー一覧