勇気
インタビュアー)びびりな先生にあえて勇気を問います。どうしたら、バンジージャンプに挑戦出来るでしょうか?
中川)絶対に出来ません。無理と断言します!バンジージャンプなんて見るのも嫌です。見ない。そういった場所にも行きません。
インタビュアー)お金を積まれたらどうしましょう?
中川)500万円積まれたら考えるなあ・・・(爆笑)50万じゃ絶対やらない。100万はどうしよう。500万なら・・・。なんて言っても結局は幾ら積まれても無理でしょう・・・・。怖いもん。無理(笑)。
インタビュアー)喧嘩には勇気が必要でしょうから、喧嘩もしない?
中川)自分の正しさを強く主張する行為だから、それなりの勇気がいるでしょうね。
僕はしません。小学生中学生の頃に兄弟でしましたけど、それっきり。夫婦喧嘩は別です。します(苦笑)。夫婦ってとんでもなくささいなことで喧嘩するよねえ(しみじみ)。
インタビュアー)家出経験はおありですか?
中川)何回かしたことはあります。子供の頃に駅のベンチとか公園とかに居て、あっさり連れ戻されて終わり。家出は反抗心が高まって起こすものだから、勇気ある行為と呼べるかどうかは意見が別れそうですけど。
インタビュアー) 裁判員裁判の裁判員はどうでしょう?
中川)裁判に参加するって大変らしいですね。正直、選ばれたくないですよね。どうしょう。
週休四日の自由業者には、拒否する理由が無い(苦笑)。
目撃者として証言台に立つというのも、自発的にはしたくないです。被告人と犯罪の内容にもよるけれど、僕でなくて良いのであれば、「よそをおあたりください」って遠慮しちゃいたいです。
インタビュアー) 占い師は大口の商取引の吉凶を占うといった仕事も依頼される、と聞いています。
中川)駆け出しの頃から僕もいくらかやっています。額が大きいと吉凶を伝えるのは正直怖いです。告げるという思い切りは勇気そのものですね。頼るものは自分の占いの知識。知識が伴っていれば、勇気を奮い易くなるものです。
インタビュアー)犯罪を犯すには勇気が必要と思われますか?
中川)基本的には、物事を考えていない人が犯罪を犯すのだと思います。
事情にもよるけれど、信念を持って犯す人はごく少数でしょうね。犯罪は信念や勇気というより蛮勇というもの、無知や無鉄砲さの産物でしょう。犯罪を犯した後の、家族に与える苦痛とか出所後の大変さとかを考えないから犯してしまう。
最近では、バイトテロと呼ばれる迷惑行為の動画がネットに上がりますよね。
目立つというのは勇気が必要っちゃ必要なんだけど、バイトのおふざけはただの無知の暴走です。無知がなせる行動と勇気がなせる行動というのは、しっかり区別しなきゃいけません。
バンジージャンプや吊り橋を渡るといった行為は、恐怖と向き合い乗り越えるという純粋な勇気。おふざけのバイト達は自分達の行為を勇気と勘違いしているわけで、タチが悪い。
インタビュアー)電車がやって来た、たった今ホームから人が落ちた、その人を救う、という心理についてコメントください。
中川)瞬間的な思い切りとは、思考停止の状態ですよね。
咄嗟にどうなるかどうするか考えて自分の身の振りを決めるけれど、その先、救出という行動の最中は思考停止状態でしょう。無私であり無我夢中であって、名誉欲では出来ない。
インタビュアー)勇気の見本となる人物は?
中川)勇気とは戦いも辞さないという心構えで抱くものでしょうけれど、勇気イコール戦いではありません。
勇気は「正義感・思考・知識・無欲・思い切り」を合わせたもの。アメリカの公民権運動を指導したキング牧師は、全てを持ち合わせていたと思います。
2019年2月22日 秋葉原マクトゥーブにて