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占い師の資質

Q. 占い師に必要な要素を教えてください。
A. まず知識と技術、それから話術ですね。占いの中身、例えばタロットならカードの意味や解釈がしっかりと頭に入っていなければいけないけれど、それらを相談者にわかりやすく伝えられるかどうかも問われます。
相談者にとって嬉しくないメッセージを伝えなければいけないこともあるわけですから、話術を磨くことはとても大切です。

Q. 独学でプロの占い師になるのは可能でしょうか?
A. うーん・・・・。出来ないことはないけれど、相当難しいでしょうね。本によってはカードの意味が全く違ったりするし、独学は混乱するでしょう。
知識以外の部分、判断とか解釈とかにも偏りがあってはまずいわけで、それらをバランス良く身につける為には、誰かに師事して学ぶことが必要と思います。

Q. 先生はどうやって指導者と巡り合われたのですか?
A. ある雑誌を読んでいたら、「占い教えます」と書いてある記事を見つけて、その先生について習いました。
その方は占いだけで生計を立てて人でした。僕は趣味ではなくて仕事として占いをするとの覚悟だったから、うまく合いましたね。

「実際に占いだけで生活出来ているのは百人に一人程度」と知らないで飛び込みました。先に知っていたら、びびっていたかも(苦笑)。

Q. 占い師に求められる性格は?
A. あまり人のことは言えないなあ(苦笑)・・・・・。占いに対する姿勢かな。心構えは大切です。占いに対して真面目であること。それ以外はない。
宗教家ではないから、斎戒沐浴してという必要はない。人の手本になる必要もない。

好奇心は必要ですね。深くなくていいから、世間全般に対して薄く広く知っておく。今年は野球はどのチームが強いか、サッカーはどうか、政治や経済はどう動いているか、といった知識は相談者とのコミュニケーションに繋がりますから、必要です。好奇心のない人は、占い師として駄目だと思います(笑)。

Q. 霊能力は?
A. 要りません。関係無いと思っています。僕は何にも持っていない。あればハクがつくでしょうけどね。
僕は目に見えるものなど、五感で感じられるものを大切にします。第六感みたいなものがおまけとして降ってきたらありがたいけど、なくても占い師にはなれます。

Q. 「相談者の負の気に引きずられる」といった感覚をどう思われますか?
A. それは無いです。無いのがプロです。ちょっと冷たい言い方かもしれないけれど、「重い相談を受けてぐったりした、私は感受性が強いんです」といった言い分は、単なる自己アピールにしか過ぎない。

Q. 過去の経験が多種多様な程、占い師に「幅」が出るのでしょうか?
A. 自分の過去は役に立ちません。「一億の借金を返しました」と自慢していたら、百億の借金の相談は対応出来ないし。結婚・離婚・子育ての経験がなければ、それらの相談が出来ないことになるでしょう。
過去の経験は全く役に立たないというくらい割り切った方がいいです。

Q. 長年占い師として活躍なさってきて、初期の頃と今とでどう変わられましたか?
A. 初期の頃はまず腕を上げて、占いで安定した生活を出来る占い師になりたかった。安定を得た今は・・・・もっと腕を上げたい!果てしなく腕を上げたい!

Q. 占い師を目指す人々に対し、アドバイスをお願いいたします。
A. 真面目に占いに取り組んでください。真面目に真摯に!占いの内容に重い軽いはありません。常にどの相談にも全力投球で臨んでください。

2017年3月01日 秋葉原マクトゥーブにて

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