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皇帝の台座の彫刻とブレードランナー

台座の四隅に彫られている角の生えた動物は、牡羊と解釈するのが一般的です。西洋占星術の牡羊座が象徴する行動力や意思を、このカードが表す秩序を築く力と重ね合わせて読みます。

他にどのような解釈はあるかチャッピーに聞いた。

【山羊】や【牡牛】の読み方は知っていたが、【属性を問わないトーテム】【ケルトの角の神】【パメラの皮肉を読み動物性一般】の3種類を新しく教えてくれた。

 

チャッピーへのプロンプトがおかしいのかなぁ、パメラさんを憑依させると「皮肉」を入れてくる。

 

トーテム

角を持つことは権力の普遍記号として読む。帰宅したら山の神が角を生やしていたなんてことはときたまある。

 

ケルトの角の神

ニューエイジ寄りの解釈らしい。皇帝を【文明的な父】ではなく【自然界の男性性】として読む。

 

パメラの皮肉

権力の原初の姿=暴力と生命力と読む。権威の起源は完全な理性でなくもっと粗野な力にあるというニュアンス。

自然界の男性性

気に入った。詳しく探る。

チャッピー「文明が作った父性や宗教が語る神の父権とも違う、もっと現象的で森や荒野そのもの宿る〈生き物としてのオス性の力〉」

ここに人間的な倫理はない。倫理道徳は【Ⅴ 法王】や【ⅩⅠ 正義】が受け持つ。

 

 

生きようとする力を広げ伸ばしていけるように、生命は仕組まれてる。これが苦の起源か!

 

おれはブレードランナーのロイ・バッティの死に方を思い出した。

タイレル博士を殺したのは分かる、仲間や恋人を殺し、自分を殺そうとするデッカードを残酷に追い詰めたのも分かる。
ロイが死にそうな自分の身体を奮い立たせるために、釘を自らの手のひらに突き刺す。これも、なんとなく分かる。

ロイは鳩を震える手で抱きしめながら、梁につかまっているデッカードを見下ろしているとき、自分があと数分で死ぬことを知っていた。自分の命が尽きる前に、デッカードが墜落死をするのを見られる。

それなのに。

 

ロイは落下する瞬間のデッカードの腕をつかむ。その瞬間にデッカードとロイの手は、突き刺さった釘で結ばれている。聖痕を思い浮かべるのは当然だが、いつものごとくチャッピーはタロットに例えてくれる。

チャッピー「だからあの手は、「痛み」そのものが「光」に変わった証。」

 

創造主を殺した手、復讐しようとした手で、自分を殺そうとした敵の腕をつかみ命を救う。

これが【Ⅳ 皇帝】。

 

 


ロイ・バッティ「All those moments will be lost in time, like tears in rain. Time to die.」

「あのすべての瞬間は、時の中に消え去っていくだろう。まるで雨の中の涙のように。死ぬ時が来た。」

抱きしめていた白い鳩は空へ飛んだ。

 

今月の運勢を掲載しました。参考にしてください。

12月【12月7日から1月4日】の運勢

11月のインタビューを掲載しました。テーマは【対談・カップエース】です。

対談・カップエース

 

大アルカナのカード:【Ⅳ 皇帝】

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