秋葉原から横浜へ
今回のトピックは「秋葉原から横浜へ」です。
インタビュアー)来月(インタビュー時は3月)、活動拠点を秋葉原から横浜の関内に移転なさると伺いました。
中川)この夏の秋葉原マクトゥーブの契約更新を前にいろいろ考えた結果、移転を決めました。もともと秋葉原と関内と二箇所にいて、数年前に秋葉原だけにしていたので、この移転は古巣に戻るという感じです。
占い師デビュー当時は、横浜の中華街にいました。それから八丁堀に2、3年いたのですが、その鑑定所を閉めることになって、移ったのが秋葉原でした。
最初から秋葉原に目をつけていたのではありません。会社員のお客さんに便利だろうと、神田とか新橋の物件を探していたのだけど、良いものが見つからなくて、いつしか秋葉原に辿りつきました。
それまで秋葉原には縁はありませんでした。中学三年生頃に一回だけ、真空管を買いに来ました。自分でラジオを組み立てようとしていて、真空管が必要だった。トランジスター誕生前の時代です(笑)。ひどく古い話だなあ。
インタビュアー)12年前に移転した頃の秋葉原は、どんな街だったのでしょうか?
中川)オタク文化は発展していて、メイドカフェや地下アイドルが登場し始めるちょっと前で、まだ外国人観光客はそう多くない、という時代でした。
昭和っぽい建物や店屋もいっぱいありました。最近になって随分なくなってしまったけれど、練塀町とか松永町といった町名は残っています。
インタビュアー)アイドルを占う機会がいくつかありましたよね?TV取材とか。
中川)あった、あった!アイドルを占うというローカルのTVの企画で、何回か撮影をしました。ちゃんと放送されましたよ。占う相手はアイドル一人でも撮影隊が一緒だから、この狭い部屋に9人10人とひしめきあって、なかなか大変でした。
着飾った若い可愛い女の子と接するのだから、楽しかったですよ。でも一括りにアイドルといっても、根性とかオーラとか皆一人一人違うんだなあ、と感心しました。
インタビュアー)占い師は、移転の場所や時期を占って決めるのでしょうが、客観性を保持しながら自分について占うのは、結構難しいのでは?
中川)もちろん、占いました。普段は全くと言ってよい程やりませんが、移転といった重要事項には必要ですから。
自分のことを占う際、結果が受け入れられるかどうかは、決意次第です。主観を入り込ませてしまえば、占った意味がなくなってしまいますよね。
僕がお客さんに助言するように、自分に助言する。お客さんが僕の助言を受け入れるように、自分も受け入れる。そうすれば、占いが役に立ちます。
インタビュアー)移転先にも「マクトゥーブ」と名付けられたのですか?
中川)名付けました。「横浜マクトゥーブ」です。「マクトゥーブ」という名前は、「アルケミスト」という小説からもらいました。
「マクトゥーブ」とは、アラビア語で「それは書かれている」という意味です。「前兆は示されているものだよ、それを見つけなさい」と捉えてもらえれば良いかな。
<赤いドアが目印、1階にカフェ(sunny‘scafe)とトリミングサロンがあります。>
インタビュアー)秋葉原を離れた後も、週一回は東京で鑑定なさるそうですね?
中川)やはり東京にも拠点を残しておきたいと思いました。秋葉原にみえるお客さんの中には、千葉とか茨城から足を運んでくださる方がいらっしゃるから、横浜に完全移転ではちょっと申し訳ない気がして。
そういう訳で、火曜日は清澄白河のコピス・クラスで鑑定することになりました。住所は江東区白河1-3-4 2F、数年前まで、僕の生徒たちに無料占い会を開催させてもらっていたところです。
移転の話でもう一点。秋葉原では出来なかったオンライン鑑定を、横浜では行います。今までは電話のみだったのだけど、これからはzoomやSkypeを駆使して鑑定します。
「横浜へ行っちゃうのか、遠いな」とがっかりなさっていらっしゃる方も、これからはオンラインで画像を見ながらの鑑定も可能になりますから、期待なさってください!
2022年3月25日 秋葉原マクトゥーブにて