過去に見た夢
Q. 最近、幽霊に取り憑かれる夢をご覧になったそうですね。
そうなんです。幽霊が出てくる夢を見たのは、生まれて初めてでした。
普通に仕事して帰宅して、特別良いことも嫌なこともない、普通の夜でした。眠りについて、どれほどの時間が経ったのかわからないんだけど、突然おりん(仏前で手を合わせる際に鳴らす小さな鐘)が二回聞こえて、「夢の中で目が覚めた」という状態になりました。
その時「あっ幽霊が取り憑いた」と分かったんです。すうっとした感覚があって、中に入り込まれたという感じ。
なぜか不思議に、幽霊が入り込んだと納得しました。気持ち悪くもない、圧迫感も痛みも恐怖感もない。不思議。
それで天井の灯をつけようと思って、隣に寝ていた弟を起こして電気をつけてくれと頼んでやってもらったのにつかない。「幽霊が電気を止めたのか」と妙に納得して、じゃあ一階に懐中電灯があると、弟ともども下に降りて行きました。
弟に懐中電灯で照らしてもらったら一言「憑いてる」と言われて、「ああやっぱり」と。それでは追い出そうと。
呪文とか知らないから、「南無阿弥陀仏」と唱えたらちょこっと幽霊が出てきて、もう一度唱えたら半分くらい出て、もう一度最後に力を込めて「南無阿弥陀仏」と唱えた瞬間に目が覚めました。
Q. どれほど現実的な状況だったのですか?
A.どこだったかいつの頃の自分とか、何もわからないんです。
弟も存在として認識しただけで顔も見えないから年齢もわからない。現実世界では一緒の部屋で寝ていたことはないのに、夢では弟が隣で寝ていたことを当たり前にとらえていて、全く驚いてもいない。
Q. 本当の幽霊との遭遇ではなかったのでしょうか?
A.目が覚めても気分は悪くないし、起き上がりもせずすぐ寝ました。
金縛りにしろ幽霊の夢にしろ、本当に怖かったら、本当にやばいモノに出会ったのなら、恐怖心が募ってすぐに寝に戻れないと僕は思います。
Q. この夢にはどういった意味合いがあるとお考えですか?
A.ネットで調べたら、僕が見たような姿が見えない幽霊は「自分の中の見たくない部分、認めたくない部分を表している」という説を見つけました。
それを除こうとするのは、自分の嫌な部分を自分から追い出して、変わろう向上しよう、ということらしいです。僕のは除霊の夢ですから、「吉」の夢ですね。
Q. 何か変えたいと思っていらっしゃいますか?
A.そりゃもう日常茶飯事に(苦笑)。ライフスタイルを変えたいとか、もう少しましな人間になりたいとか、常々思います。
もうちょっと怒らない人間になりたいとかね。
Q. 最近怒ったエピソードをご紹介ください。
A. 最近だったら、野党の追求の不甲斐なさと与党のヨイショ質問(注・この録音の数日前に佐川前国税庁長官の国会での証人喚問が行われました)!
Q. テストだったんだ、まずい、何にも勉強してない、という夢は?
A. 二十代後半までは良く見たな〜!テスト用紙が配られていて、「今日だったっけ!」と、冷や汗たら〜(苦笑)。
Q. アジア放浪時代はいかがでしたか?
A.わからない何かに追いかけられている夢を見ました。
それと、駅にいる夢。これは夢と潜在意識はつながっているという典型例でしょうね。
駅で電車の路線図を眺めながら、自分がどこに行きたいのか、どういった路線で行くのかが全くわからず、ひたすら一生懸命探し続けるという夢を良く見ました。これは一番嫌な夢でしたね。
見ている最中も目覚めた後も、とても辛かった。
それから何年か経ったら、電車に乗ってはいるけど間違っている、という夢を見始めました。「行き過ぎちゃった」とか「こっちに行っちゃいけない」と焦っていた。少し進化してますね(苦笑)。
そういった夢を繰り返して最後に見たのは、駅のホームで電車を待っていたら電車が二本現れて、「一本は快速電車、座れない、もう一本は鈍行で座れる、行き先はどちらも同じ、終点、じゃあ鈍行でゆっくり座って行こう」という夢。それで電車系の夢から卒業!
Q.楽しい夢もひとつ挙げてください。
A.一、二年前に、宇宙飛行士に選ばれて、ロシアの美人宇宙飛行士と結婚したという夢を見ました(爆笑)。
ロシアに旅行してしばらく経った頃。基地みたいな施設で打ち上げに向けて準備をしていて、すらっと背の高い金髪美人と結婚して、周囲から「おめでとう、良かったね」と祝福されて、それで目が覚めた。
目が覚めて、「あ〜夢かあ」と脱力しました(笑)。
それにしても、どうして宇宙飛行士だったろう。ずっと膝や踵の痛みに悩まされ続けているから、無重力の世界に憧れたのかな(笑)。
2018年3月30日 秋葉原マクトゥーブにて