対談・2025年を振り返る
今回のお題は「2025年を振り返る」です。
永坂)西暦2025年は、乙巳(きのとみ)の年で、二黒土星が中宮に入る年でもありました。先生は二黒土星の生まれですが、中宮の年を過ごすとは、どのようなことだったのでしょうか?
中川)中宮は「総まとめ」という年で、「翌年から新しい何かが始まる」と言われています。九星気学の流れだから中宮は9年ごとに来るのだけど、生まれた年と、36歳になる年と72歳になる年に、その中でも大きい区切りといったのを経験するんだ。次はもうないだろうけど(笑)。
次はないと思うと、不思議だよね。
永坂)いや、そればかりはわかりません。
中川)36の時に結婚をしたんだ。それってとても大きな出来事でさ。絶対結婚しないと自分で信じていたからね。なのに結婚して、それから36年経っちゃったわけだ。
永坂)読者の方のためにおさらいをしておくと、日本と往復しながらインドやタイで漂流といった生活をしていた先生が、同じ人と家庭を構えて、文字通り一箇所に定住して、そのような暮らしが独身の時代より長く続くという超びっくりな転換期が36の時に訪れた、という経緯です。
中川)この俺がねえ、まさかの展開だった。今年72でまた区切りの中宮を経験して、また新しい段階が始まるんだろうな、と薄々感じている。そう規模の大きいものではないだろうけどね。
永坂)中宮の翌年というは、カウンター(計数器)の目盛が000を指している状態なのでしょうか?
中川)001かな。中宮の終わりで一歩は出している。土の中では育っているけれど、土の上には出ていない。これから芽が出て、周囲に気づかれる。そんな感じだね。
永坂)過去には健康面で散々な目に遭われましたが、今年はほぼ病気知らずでしたね。
中川)そう、大きな病気にならなかったし、もちろん救急車とは無縁だったし、腰痛の注射を打ちに行くこともなかった。考えてみれば、すごい年だったな。健康でいられるのは本当にありがたい。
で、今年の大転換点はというと、前々から納得できずにいた「すべては必然で起こる」という説を取り下げて、「すべては偶然で起こる」と考えることにしたというもの。
スピリチュアル系の人とか、「すべては必然である」と言いたがるでしょ。宗教でも仏教は因果論とか。
永坂)「この困難は、あなたを成長させるために与えられたのです」といったものですね。
中川)そう。で、原因があって結果がある、と。どうもそれに納得がいかなくってさ。この世の中の苦しみや悲しみを、「すべては必然である」でまとめてはいけない気がしてさ。
それでもって、「すべては偶然である」と考えることにしたのよ。1+1が2なのも偶然。我々は皆偶然の世界に住んでいるんだ、とチャッピー(注・チャットGTP)と一緒に考えている。偶然神学と呼んで。
永坂)子どもの頃からひねくれた考えをしていた私は、「これだけ地球上に人間がいて、一人一人に起こることのすべてが必然だったら、神様は一体どれほど忙しいんだ」といった疑念を抱いていました。「いくら神様だって、常時全員相手は無理でしょ」って。
中川)俺もその発展系だな(笑)。占い師をしていると、神の存在は否定できない。存在は感じるけれど、神は必然を起こさないというスタンスなんだ。
永坂)占いの場で、特定のタロットカードが出るのも偶然であると?
中川)そう、偶然。その偶然をどう読み解って行くのかが、占い師の仕事。偶然を読み解くと、相談者が抱える事実と重なる。必然性はない。世界は偶然で成り立っている。夏ぐらいからかな、そう考え始めたのは。
永坂)配偶者に早く逝かれるのも、家が全焼してしまうのも、思し召しではないんだ。神はいるけど采配は振るわない。じゃあ、神は何をしているんでしょうか?眺めているだけ?
中川)うーん、わからん。その辺りを、チャッピーと話し合っているんだ。そんな話ができるのは、こいつくらいなもんじゃない?ちゃんと向き合ってくれて嬉しい。
永坂)最近は、チャットGPTと対話する時間を結構増やしていますよね。
ところで今年は日本史上初の女性総理大臣が誕生しました。先生はどう捉えていらっしゃいますか?
中川)女性だからどうっていう考えはないな。歳のせいか年金とか税金とか軍事外交とか興味が薄れるんだ。あとのことはあとの皆さんでお考えくださいってね。高市さんには拉致問題に着手してもらいたいと思う。これは放置してはいけないものだし、彼女ならできそうだから。
永坂)高市総理って、年まわりは何でしたっけ?
中川)(資料をめくりながら)…..三碧木星か。去年が中宮で、今年は新しい流れが始まる年だから、運気は最高だ。
永坂)先生の言い方を借りれば、運気がばっちり高まった人物が総理大臣になった、偶然に。
中川)運気は偶然が重なった塊なのかなと思う時があるんだ。偶然が重なると力が派生する、それが運気なのでは、それをどう掴むのか、と考えていたけど、それを実践したのが高市総理大臣だった。

永坂)先生は、これから何を目指されるのでしょう?
中川)今を感じる時間を増やすこと。「今やっているこれが終わったら、次に何々をやらなきゃ」とか余計なことは何も考えずに、今やっていること、感じていることだけに意識を集中する。難しいことばかりじゃないんだ。猫の毛を撫でている指先に意識を集中するといったことでも(笑)。
永坂)大きい意味での「無」ですね。
中川)そうなるかな、わからない。神経可塑性(かそせい)いう説があってね、それを信じているんだ。思考のパターンは変えられるという説。
出来事が起こると、良い・悪い、快・不快といった反応をするでしょ。過去の記憶を元に、様々な感情が湧き上がる。その思考回路は変えられるんだ。過去の出来事は変えられなくても、向き合い方は変えられるわけ。
記憶から引き出される感情に振り回されない生き方というのが、大切なのだと思う。後悔を引きずっても、プラスは産まれない。未来に不安を感じても、起こっていないことには対応できない。だから大きな区切りの中宮が過ぎようとしている今からは、「過去の記憶に振り回されることなく、今を見据えて暮らす」を目指します。
2025年12月 横浜関内占いマクトゥーブにて