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2024年を振り返る

今回は「2024年を振り返る」というインタビューを行います。

インタビュアー)今年の三大出来事をメインにお話しいただきます。まず、このインタビュー欄で「小アルカナを掘り下げる」という対談を始められたという話題から。

中川)初心者の方には難解なところもあるでしょうが、理解度の高い方向けに発信したいと思って、タロットの本筋を語る場を設けました。
小アルカナは日常生活の出来事を示すから、人によって経験する・しないがあります。一生独身の人は、結婚や子育ての経験をしないまま生涯を過ごすわけです。占いで【カップ10】が出たら、それは親きょうだいと言った幼い頃からの関係の人々を表すだけですよね。恋人も配偶者も持たなければ、【カップ2】とも縁がない。

大アルカナは生き方を示すから、誰しも15,6才くらいまでに【0愚者】から【XXI世界】の22枚の正位置逆位置を一巡といった経験するでしょう。そうでなくても、いずれは必ずします。

 

インタビュアー)占いの相談者は、抱えている悩みを具体的にどう対応するべきかを訊ねたいわけで、生き方を示されただけでは満足しませんね。

中川)そう、「今後は精神性が高まって行きます」なんて説明されても、相談者は納得しない。直面しているのは日常のレベルの問題なのだから、それに対応しなければいけない。小アルカナをしっかり掘り下げて知識を深めるのは、タロットを学習する上で非常に重要です。

 

インタビュアー)二つ目のお題は、猫ちゃんの死です。

中川)二匹飼っていて、両方とも14才なんだけど、片方が死んでしまいました。突然ではなくて、寝込んで一ヶ月くらい経って最期を迎えたという感じ。女房と一緒に一生懸命看病したんだけどね。
ペットロスって・・・、慣れないね、2回目でも3回目でも。残った一匹は寂しそうにしていないんだけど。二匹ともベタベタしないタイプだったからかな。
もう猫は飼わない。霊能系から遠ざかっている僕も15年くらい前だったか、その手の人に会いに行きました(苦笑)。

 

インタビュアー)先生の弱点はこのあたりでしたか・・・。
愛猫の死は誠に残念でしたが、先生ご自身は病院とは無縁で過ごせましたね。過去には救急車のお世話にもなったけど、今年は医者要らず。
三大出来事の三つ目は、東京からの撤退です。

中川)夏に清澄白河の占いを閉じたことで、完全に東京から撤退しました。横浜の中華街で占い師としてデビューして、八丁堀、秋葉原、と移って15年過ごして、それで拠点を関内に移した後も、清澄白河で週1回やっていたんだけど、この夏を以て終了。僕自身にとっては、とても大きな変化でした。
今でも出張鑑定は引き受けていて、基本頼まれればどこへでも行くから、神奈川県から出ないというわけではありませんよ。

 

インタビュアー)では最後に、来年はどうしましょう?

中川)「守破離(しゅはり:物事を習得する上での段階を三つに分けた言葉で、修行のプロセスを表す)」の「破(は:既存の型を破り発展させる段階)」の段階に入ります!
20年間「守(しゅ:基本や型を身につける段階)」をやって来て、いよいよ破る時期になりました。というか、「守」を20年やって来たから、「破」が見えて来たんだな。

インタビュアー)「破」に突入するにあたっての具体的な戦略をお聞かせください。

中川)昔からの持論なんだけど「人を見ろ」と言っています。その概念を益々磨き上げて行くことになると思う。

 

インタビュアー)依頼者の気性といった内側に潜む要素を引き出すことをより重要視する?

中川)そうね。今までは手相の線や生年月日といったデータや習って得た知識メインだったけれど、これからは、「今まで蓄積させた経験をベースにしてのひらめき」といったものをしっかり膨らませたい。それができると、今までと違った占いになるでしょう。軽く2年くらいかかるんだろうな、と思うんだけどね(苦笑)。

 

インタビュアー)それでもまだ「破」ですよね。時間かけて「破」を確立して、それから「離(り:基本や応用から離れ、独創的かつ個性を発揮する段階)」を目指すんですよね?

中川)先が長い(爆笑)!「離」までたどり着くかな。

 

インタビュアー)先生の「離」はどんなものになるのでしょう?

中川)真っさらの状態。「破」に足をかけない限り、「離」は見えて来ないでしょ。
来年の二黒土星は中宮(ちゅうぐう)だから、派手に動くことは控えて、休みをとりながら静かに過ごします。大々的に「破」をスタートするではなく、スタートを切る準備の年にするのが良さそうです。

2024年12月 横浜マクトゥーブにて

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