2016年を振り返る
Q. 二黒土星でいらっしゃる先生にとって、2016年はどういう年回りでしたか?
A. 九星気学の暦で言うと、中宮(ちゅうぐう)、中心運。
吉と出たら中心となって働ける、凶と出たら八方塞がりの一年で、9年間の締めくくりの年、ひとつの区切りの年でした。
僕にとっての2016年は吉でもなく凶でもなく、地味に静かに過ごすべきという年でした。積極的に攻めて行くではなく、ガードの年といったイメージです。今までやって来たことを淡々とこなす年。
引っ越しとか転職、結婚といった大きな変化はあまり勧められない一年でしたから、僕も淡々と過ごしました。
Q. 2月の中旬の極寒のシベリア旅行では、何を学んだのでしょうか?
A. 「寒い土地は合わない」かな(爆笑)。外気温はマイナス20℃でしたねえ。
久しぶりに海外旅行がしたくなって、ハワイに行くつもりだったけれど段取りが遅れて行けなくなって、「じゃあ北をとってシベリア」ということになったのでした。
ハバロフスクの街は大いに気に入りました!建物は石造りの全くのヨーロッパ風で、歩いている人達はいわゆるロシア人で、食べ物も美味しかったし、スイーツも充実していて、ちょっとしたヨーロッパ旅行気分でしたね。
11月くらいにもう一度行きたかったのだけれど、ちょっと体調を崩したりして、残念ながら行きそびれました。
劇的に何かを得た・感じたという結果ではなかったけれど、「占いに従って生きていたらここまで来たんだ」と感慨にふけりましたね。放浪時代を経て、放浪癖から卒業して、家庭を持って落ち着いて、占いで生計を立てるようになって、シベリアという土地にやって来た。
六十数年間の人生を振り返って、感慨にふけって、「良かったな」と普通な平凡な充実感を得ました。
年が変わってしまったから、吉方位ではなくなっちゃいました。せっかくブーツも耳あても買ったけど、シベリア行きはまた北が吉方位の年までお預けです。
Q. 休みを増やすという計画を立てられたのに、さっさとポシャりました。
A. 一瞬でやめました(笑)!
あれはね、「働き過ぎだ、疲れたから休もう」と思ってまとめて休みをとったのだけれど、まとめて休んでも疲れがとれなかったのでした。
月末に一週間くらい家に引きこもって猫とパソコンだけを相手に過ごしていたのだけれど、全然だめでしたね。
二ヶ月くらいそうしてみて、程よく働いて程よく人に会っているというのが疲れを解消させる秘訣なのだ、と気づきました。
「これからは月末まとめて休みます」と宣言してすぐに撤回しちゃったから、自分でも恥ずかしかったです(苦笑)。 人によって違うのでしょうが、労働日数ではなく時間を減らすという方法が僕には有効みたいです。疲れが溜まったと気づいたら、仕事を遅く始めたり早く帰ったり、夕方昼寝したり、といったあたりが良さそうです。
Q. ご自身のウェブサイトを大改装されました。
A. 楽しかった!単純です。ああいうのが楽しい!
先日は、マクトゥーブのウェブサイトも手直ししました。こちらは大改装ではなくてプチ改装。
Q. 昨年のお水取りは?
A. 四回くらいは行ったかな。普段通りのペースです。方位は北と東でした。北で行ったのは新潟の平沢清水と日光の二荒山神社。東は千葉の白子神社。 お水取りには一人で行きます。
占い師の中にはお水取りツアーを組んだりする人もいるのですけれど、どうも僕はそういうのは性に合わない。
お水取りはどうしても一日仕事になるから、行くにはそれなりの覚悟が必要で、働いている人であれば休みをとらざるを得ないこともあります。昨年はお水取りの日付が2回くらい日曜日にかかったから、ありがたかったです。
Q. 先生の今年はどんな年でしょうか?
A. 今年の二黒土星は、新規の幕開け・スタートといった感じです。けれど険しい山を登るようなもので、苦労はする、でもそれはしがいのある苦労である、ということなので、「では険しい登山をしようではないか」と覚悟を決めつつ、いくつか計画を胸に秘めています(注・一年は節分に始まり終わるというのが正式な九星気学の数え方なので、このインタビューが行われた時点では先生の頭の中はまだ2016年です)。
Q. 今年の計画のうちのひとつをご紹介ください。
A. 生徒を増やしたいですね。大勢ではなく、二、三人程度で良いです。
教えることは自分の勉強になります。自分の知識の再確認もそうですが、生徒が持っている素質をどう伸ばすかという課題に直面させられるわけで、生徒を育てることで大いに考えさせられる機会を得ます。
生徒達の修行の場である無料占い会は、今年も続けます。初回は今月の28日、会場はいつものギャラリーコピス(地下鉄半蔵門線・大江戸線 清澄白河駅徒歩1分)で13時からです。
2017年1月07日 秋葉原マクトゥーブにて