僕の生徒達
Q. 生徒さんを活躍させる「無料占い会」を、不定期に開催なさっていらっしゃいます。
A. 僕にとっては大変ですね(注・先生は、自分の生徒である占い師の卵達全員に目を配りながら、必要に応じて助言する役目を担う)。
まず生徒ひとりひとりがどこまで習熟しているのかの見極めが必要です。
助言する場合は、占いの途中に入り込んで話を聞かなくてはいけないので、途中から話を引き出すというがなかなか難しい。
今回(先月末)参加した生徒は四人です。段々こなれてきましたね。
今回は初参加が二人、経験者が二人。
それぞれ他人を占うとは体力勝負だというのが分かってきたと思う。
Q. 体力勝負?
A. まずは体力勝負。 特に占い会では5人6人と休むことなく続けるから、まず体力、それから集中力そして直感力。
体力が消耗すると、集中力も直感力も下がって行ってしまう。だから基礎体力が大事なのです。
スポーツなんかもそうだけれど、不慣れだと身体の変なところに力が入っちゃったりするでしょ。それも疲れの原因です。
Q. 空きっ腹で占うなんてもっての外?
A. そう。けれど難しいところで、空きっ腹でも満腹でもいけない。こまめに甘い物とかとって、体力の消耗を避けるのが重要ですね。
マラソンの給水みたいにね。
Q. 今回の占い会の反省点は?
A. 今までは無制限だったけれど、次回からはお客様一人20分とか質問ふたつまでといった制限をつけようと思います。
おかげさまで今回は収集つかないほど混んでしまって、僕達にはありがたかったけれど、お客様には申し訳なかったですね。
クオリティ維持のためには、生徒は4人が限界です。 それ以上だと僕一人では見切れないです。
Q. 生徒さんは何人いらっしゃいますか?
A. 9人です。 世代は30代前半から50代半ばまで。男性2人に女性7人。
きっかけはばらばらです。占っているうちに習いたいと言い出した人、僕から誘った人、最初から習いたいとやって来た人。
Q. 指導法をご紹介ください。
A. 講座は30回くらいです。 テキストを与え、カードを与え、並べ方を教えて、カードのシンボルを教えてと、そこまではみんな同じです。
そこから先はその人の個性に合わせます。
シンボルにこだわる人、流れにこだわる人、心理状態にこだわる人、もろ「当てる」ということにこだわる人。
何を望んでいるかによって、教えるものを変えます。
30回の講座をこなすため週に一回来る人、月一の人、もっと間隔が空いてしまう人もいます。
けれど最低でも月一回くらいは来るのが望ましいですね。
Q. 当たるかどうかヒヤヒヤの新米占い師をどう支えるのでしょう?
A.「大丈夫だ」って励ますしかない!場数を踏ませるしかない!だからこそ、無料占い会を始めたのです。
経験が浅いうちは「ちゃんと当てられるんだろうか」と不安になってしまうのだけど、タロットカードは当たるんです。
でも知識や経験で読み方に差が出てしまう。カードの読解力とそれを伝える度胸が必要です。 特に、言いづらい事をきちんと伝えらえるかが問われます。
その辺りを伸ばすのは慣れでしょう。
自分を占うだけだと自己完結してしまうし、友達を占っている時でも育たない。
全く知らない人に言いづらいことを伝えるという度胸は、場数を踏まなくては出来ません。
相手が怒り出すかもしれないし、泣かれることだってある。
それでも出たカードの通りに伝えることを伝えなければいけない。 僕だって最初はびくびくでした。
デビューしたての頃、40代半ばでしたが、その頃はすっごく怖かった。
僕より年上で人生経験豊富なお客さんが多かったから、そういう人達に「こうです」とはなかなか言いづらくて、自信無さげに「こうじゃないんですかあ??」みたいなこと言ってたんだと思います(爆笑)。
Q. 生徒達にはどんなクオリティの占い師になってもらいたいですか?
A.良い肥料になって欲しい。 相談に来た人が伸びて行けるための、良い肥料になって欲しいです。
2015年12月2日 秋葉原マクトゥーブにて