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開運お水取り

Q.「開運お水取り」について教えてください。
A. この宇宙は、気の循環で成り立っていると考えているのが気学です。
その人に今何が足りないか、あるいは願望によってどの気が必要なのかを見きわめ、それを選び出して取り入れることでより運気を上げて行く、という方法です。

Q. 具体的にはどんなことをするのですか?
A. その人の生年月日にあった吉の日の吉の時間に、吉の方位へ行ってもらいます。時間は昔の数え方の一刻だから二時間。
だいたい100キロ以上遠くに行って、その二時間の間に深山幽谷の水をいただく。

だいたいそういうところに神社が建立されているから、そこの湧き水をいただいて、朝晩一回ずつ決まった日数飲みます。
持ち帰る入れ物は、太陽の光が当たらないように布やアルミホイルなどで外側を巻いたペットボトルでもいいですし、水筒でもいいです。
たまにでっかいポリタンクに10リットル20リットルと汲む人もいるけれど、そんな必要は無いです。一度に飲む量は盃に一杯程度で充分だから、500ccも持ち帰ればいいです。

Q. 吉の日は定期的に巡って来るのですか?
A. 年によって違います。大吉はだいたい年に2回くらいですが、全く無い年もあります。
中吉はもっとあります。吉の度合いが高いほど、日数は少ないんです。

Q. 二時間の間、何をするのでしょうか?
A. 神社に行って参拝して、湧き水を飲んで、入れ物に汲んで、あとはその周辺に居てもらえばいいです。
温泉に入ってもいいし。 それから、保気物(ほきぶつ:気を保つもの)を食べてもらいます。
その方位によって保気物が違うから、お水取りに行く方には事前にお伝えします。

Q. その二時間の間、おとなしくしていなければいけないのですか?
A. 友達とカフェでおしゃべりしていても良いし、遊んでいても構わないです。その方位に含まれる気を取り入れるだけで、神妙な気持ちでいる必要はありません。

Q. お水を取りに神社に行こうにも、吉の時間が夜中の三時四時とかもあるわけですよね?
A. そう、真っ暗で怖いよ(爆笑)!
扉があって閉める神社もあるはずだから、夜中や早朝に行くのなら、事前に確かめてね(笑)。
決められた吉の時間に行かないと意味がないから。占い師としては「行きやすい時間に行きなさい」とは言えない。「行きたければ行きなさい、行きたくないなら今回は諦めなさい」としか言えませんね。

Q. 占いアプリ・占いサイトの情報と、占い師の助言の違いとは?
A. 吉の方位・日付・時間を見つけられるウェブサイトもいっぱいあるから、それを自力で調べることは簡単です。
金運をアップしたい、そのためにお水取りをしたい、という相談者がいるとします。 そういう人のほとんどは、会社員なわけです。
そうしたら、金運アップとは仕事運を上げなければいけない。 けれど占うと家庭に問題があったりするわけです。
当人は貯金の減り方ばかりを不安がっているけれど、まずは家庭内を改善する必要が有る場合がある。
健康面の改善が必要な時もある。
そうだとしたら、「足元を固めてください」「休息をしてください」とのアドバイスをするわけです。

吉の方位が複数あるのは、目的によって行くべき方位が違うからです。
金運アップを狙っていても、その達成のために得ておくべきものが健康なのか、家庭の安定なのか、仕事面のことなのかと事前に占って、「貴方の願望達成のために、まずはこれが必要だから、こちらの方位に行ってください」とアドバイスをします。

良い家を建てたいなら、まず土台をしっかりと固めてからというイメージです。 これがネットの情報と占い師の専門知識の違いです。

Q. お水取りは、自分で行かなければ意味がないのですか?
A. 代理で行くのも有りは有りです。
寝たきりの人とかはね。そうでなければ、僕は必ず自分で行くよう相談者に言います。

Q. お水取りとは、穏やかな開運法ですね。
A. 必要なものを取り入れていく、足りないものを埋めていく、今頑張らなくてはいけないものを強めていく、という考えだから、食べ物といった日常生活にもつながるのだろうと思います。
保気物は摂ると摂らないとでは持続力が違います。南西に行くなら畑の土の中にあるもの、つまり根菜類。
北だったら塩分。漬物とかお味噌汁とか。 僕のウェブサイトの「今月の運勢」の食べ物欄にも書いてあるようなことです。

Q. 当人がお水取りに行く気満々でも、吉の日が来なければ、時間が合わせられなければ、待ちぼうけを喰らってしまうのですね?
A. そうです。占い的に言えば、凶方位、凶の日、凶の時間に行かれる方が怖い。だから自己流はやらない方がいいです。

出かけた先で巡り合った神社や近所の神社に参拝するのはとっても良いことだけれど、勝手にお水取りはしない。
ゼロ効果ではなく、マイナスの効果が生じてしまう危険があるから。 「待つ時には待つ。待つという行動をとる」ということは、先月この欄でお話しした「時節を待つ」ということなのです。
2015年9月9日 秋葉原マクトゥーブにて

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