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大アルカナのカード:【XVII星】

 

今回のトピックは「大アルカナのカード:【XVII星】」です。

インタビュアー)今回はミステリアスな美という印象の【XVII星】を取り上げます。

ネット上で見つかる【XVII星】の解説と先生の解釈とでは、結構はっきりと異なっています。手短に述べます。

いろいろなサイトによると、正位置の解釈は、閃き、願いが叶う、絶望からの再生、理想、憧れ、直感、閃き、道が開ける、チャンスがつかめる、夢の実現、安心と出て来ます。
幅広いというか、他のカードとかぶっているのではないか、という印象です。

逆位置は、失望、絶望、無気力、高望み、不幸、見損ない、幻滅、不満、不安、期待が外れる、不信、自信喪失、自己完結、自意識過剰、空振り、といったあたりです。

中川)僕は「希望」と「夜の終わり」の二つを強調します。
正位置では「今は夜で、夜明けまでまだしばらくかかる」であって、「希望はあります、でも太陽が出てはいない、まだ夜は続きます」と捉えます。逆位置は「夜明けはまだずっと先」。

ですから、占いの結論に【XVII星】が正位置で出ても、願いが叶うとか道が開けるではなく、物事の成功や状況の改善の兆し有り、と捉えます。

 

インタビュアー)少々がっかり・・・。占いの相談者が抱いているであろう、真っ暗な夜やトンネルの中といった感覚は、すぐには払拭出来ないのですね。

中川)相談者が感じている暗い夜やトンネルというのは、つまり希望が感じられないという状態です。
夜が明けるとは、希望が見えてくるということです。

【XVII星】に描かれている空が青いからわかりにくいのだけど、設定は夜です。

今が夜中であるなら、明るくなるまでに時間がかかります。
いきなり視界が明るくなるのなら、【XIX太陽】が出るはずでしょう。【XVII星】が与える希望は、ゆっくりと展開して行きます。

相談者はもどかしく感じるのでしょうが、気落ちせず、肯定的に受け止めてもらいたいです。空が明るくなるまでに、済ませておくべき準備があるはずです。しかるべき準備をして、余裕を持って朝を迎える。そして朝になったらすぐ行動に移る。

そもそも希望って、突然降って湧くものではないでしょ。夜中に目が覚めた、まだ暗い、朝になってほしい、朝が来た、と時間の経過ともに育つのが希望というもの。

 

インタビュアー)占いで【XVII星】正位置を鍵として扱う場合、先生は「静かに待っていてください」と読まれます。
逆位置では「ひたすら待つしかない、腹くくってください」もしくは「他の選択肢を探してください」です。

中川)正位置はまさにそのままです。
逆位置のひとつ目は、占いで出た他のカードが比較的肯定的に受け止められる場合。ふたつ目は、他のカードが希望を期待させてくれそうもない場合。

 

インタビュアー)【XVII星】に意味合いが似ているカードを挙げるとすると、【ワンド2】でしょうか?

中川)そうね、「待って良い結果を得る」ですからね。小アルカナだから、現実的物質的な要素を含む希望。

【II女教皇】も近いでしょう。「良い結果を静観して待つ」です。こちらは大アルカナだから、内面的概念的な受け止め方をします。

 

インタビュアー)絵柄に話題を移します。大きな星はシリウス。ギリシャ語で「焼き焦がすもの」「光輝くもの」。空は青いけれど夜です。
大地は意識、水は浄化、池は無意識、裸は純粋さを示します。水は注ぐもので、一方的に与え続ける。何かをもらおうとはしていない。女性は女神ではなく人間。

中川)裸を「ありのままでいる・いなさい」という捉え方もします。衣服や装飾品を身につけていないということから、隠しごとをしないとか取り繕わない、とみなすのです。

 

インタビュアー)壺の中の水は、池から汲んで池に戻している?

中川)池の水を汲むのなら、池から水をもらうわけです。でも【XVII星】は与えるだけだから、汲み上げてはいないんだな。

これは命の水、魔術の水ですから、一方的に壺の中に湧き続けるのでしょう。

 

インタビュアー)他のカードと比べて、よりミステリアスな情景ですね。
そもそも【XVII星】の絵は、ミステリアスと言うよりオカルトっぽい気がするのですが、考え過ぎでしょうか?

中川)【XVII星】【XVIII月】【XIX太陽】の世界観は、まさにオカルトです。
大アルカナの【XVI塔】までは人間界ですけれど、この先はオカルトが支配する領域。五感を超えた、見えたり聞こえたりしない世界。

 

インタビュアー)五感を超えた世界!

中川)「信じるか信じないか」の世界。怖くはないです。信じないと祟りがあるなんてことは絶対ないから、心配しないで(笑)。

この続きは次回に(笑)。

2021年9月24日 秋葉原マクトゥーブにて

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