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ベトナム旅行記

Q. つい最近、ベトナムへ旅行されたとお聞きしました。
A. 三泊四日で女房と一緒にホーチミンへ行ってきました。暑い時期に暑いところですが、今年の僕の吉方位です。

Q. 街の印象はどのようなものでしたか?
A.今は、世界中のバックパッカーが集結するのはベトナムみたいですね。60年代70年代は、バックパッカー達が集まるのはバンコックでした。
いったん集まって、そこから各々好きな土地に散って行くのです。僕はその時代の一人だったから、今回ホーチミンでたくさん見かけて、懐かしい思いに浸りました。大勢観光客がいても、バックパッカーとそうでない人々を嗅ぎ分ける能力みたいなものを持っているんだな。

街中はバイクがすごかったです。勿論、四人乗りなんてのはざらでした(笑)。
アジアの風景ですねえ。バイクや車はちゃんとしたのに乗っています。他の国はそうでもないけれど、ベトナム人はバイクや車にお金をかけているとの印象でした。
けれど交通マナーはひどい。信号は少ないし、歩行者も勝手にそこら中がんがん渡るし。クラクションは警告の為に鳴らすのではなくて、「俺、ここ通っているからよろしくね」という合図なんだ、とわかりました。

そして街が若い。若い人だらけで、活気がありましたね。ここが日本と大きく違いました。

Q. どのような観光をなさいましたか?
A.戦争証跡博物館。戦争が終わって40年くらい経っているから、街中には戦争の爪痕なんて全く残っていません。
この旅でのベトナム戦争との接点は、この博物館だけでした。

メコン川クルーズにも行きました。メコンは広かった!
流れはゆるやかでしたから全然揺れもせず、たっぷりと船旅を楽しみました。途中で手漕ぎの小舟に乗り換えて、元ジャングルといった細い水路の中を進むのだけど、それも観光用に整備されていて、地元の人は入り込んで来ないから、ディズニーランドのジャングルクルーズってこんなものだろうな、と思い浮かべていました。
水上は良いですね。日差しはきつかったし気温も高かったけれど、日陰で風がさあっと吹き抜けた時なんて、最高の心地よさでした。

観光客相手ではない、地元の人が乗る水上バスにも乗りました。とりあえず終点まで行く。で、同じルートを戻る。
目的はありません。ただ乗るだけ。そういうのが好きで、外国に行くと必ずやります。

Q. 人々の観光客対する対応はいかがでしたか?
A.あこぎにぼったくって来ないし、英語はかなりちゃんと通じるし、ベトナム旅行は楽でした。
観光客用のマーケットの土産物には定価がついていなくて、交渉しなくてはいけないから、ぼったくられるとしたらここでかな。でも面倒くさがらずにちゃんと交渉すれば、そうひどい目にあわずに済むはずです。

Q. 食べ物も楽しまれましたか?
A.女房は「洗練されたベトナム料理が食べたい」とい言うわけですよ。でもそんなものは日本で食べられるじゃないですか!
そんなのはつまらないから、僕は地元の食堂といったところで食べたかったわけで、そういったところへ行っていました。どれもとても美味しかったです。

でもね、パクチーがすごい、というか恐ろしい、つらい、駄目。ブログにも書いたけれど、ともかく現地のパクチーは香りがとんでもなく強烈で、日本のとは全然違います。
それがどの料理にもがんがん入っていて、マジで参りました。ドクダミの葉の香りもすごかったなあ。勝手に入れられた香菜類をつまみ出しながら、麺料理とかチャーハンみたいなものとか、サンドイッチを楽しみました。
ベトナムは旧フランス領だから、パンはバゲットです。日本で出回っているのよりふんわりしていて、とても美味しかったです。米粉が入っているらしいと聞いたけど、そうなんでしょうね。

Q. 「最低!」という経験は?
A.煙草。ひどかったわあ。
喫煙の部屋が欲しくて、予約の際にホテルのランクを落としたのでした(このあたりは先月のインタビュー欄をご参照ください)。無事に喫煙の部屋を予約したのに、着いたらホテル全体が禁煙、喫煙所は屋外でした!寝しなに一服したいと思っても、パジャマを着替えて行かなきゃ吸えない。

ホテルに限らず、公共の建物は全部禁煙でした。屋外の喫煙所まで歩いて行くというのは、数年前の冬のシベリア旅行と同じでしたが、今回は寒くなかっからずっとマシでした(苦笑)。

Q. 「最高!」という経験は?
A.カフェ文化!日本より良い!
都心や横浜に持ってきても通用するようなカフェをそっこいら中で見つけました。植民地時代から引き継いだコロニアルスタイルの建物もあるし、観光客相手に増やしてもいるだろうし、どこも内装もフランスっぽくて、洗練された感じでした。

屋内は禁煙だけど、テラス席は喫煙OK。コーヒーは濃くて、コンデンスミルクでうんと甘くしてあります。気候がそうさせるのでしょうね。好みで評価は分かれるでしょうけど、僕は気に入りました。

二日目の晩だったか、おしゃれなカフェのテラス席で3時間くらいひとりでぼーっと過ごしました。放浪時代に経験したことを思い出しながら、「体力なくなったなあ、ジジイになったなあ」と痛感していました。

40年ぶりの東南アジア、初めてのベトナム。結論は「やっぱり東南アジアはいい!」でした。次はカンボジアに行きたいです。

2018年7月27日 秋葉原マクトゥーブにて

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