好奇心

Q. 好奇心は強い方でいらっしゃいますか?
A. 強いです。けれど小さい頃からではないですね。大人になってからです。
小さい頃は抑えていたのか出さなかったのか、自分で好奇心なんて無いと思い込んでいました。

Q. 小さい頃からたっぷり読書をなさっていらしたはずですが?
A. 読書はたくさんしたけれど、子供の頃読んでいたのは小説だけでした。科学系も史実とかも読んでいません。
ロケットの組み立て方といったハウトゥー本とは、読んだら得た知識と現実の接点をもたなければ何の意味もないでしょ。そういうものは読んでいないのです。
小説という、異次元の世界で現実と接点を持たなくていいものばかり読んでいましたね。

子供の頃は閉じこもりがちだったから、読書といっても視野を広げるのではなく、自分の世界に閉じこもるためだったのですね。

Q. 心の奥にしまい込まれていた好奇心が芽生えたのはいつ頃?
A. うーん、いつ頃だろう・・・・成人して、インドに行こうと決意した頃だと思います。

ずっともやもやを高まらせていて、インドに行けば何とかなるだろう、と思って、そしてインドに行った。
行ったら見たこともない光景が目の前に広がっていて、世界観が変わりつつあった頃、いつの間にか自分の中の好奇心がじわじわっと芽生えた、といったところかな。

Q. 好奇心が芽生えて以降は、様々知ろうとつとめられていらっしゃる?
A. そうね、飛行機の飛び方とかも知っていますよ。
なぜあんな重たい物が空を飛ぶかというと、飛行機の上の方の、羽の上の方が空気の速度が速いんですよ。そうすると空気の濃度が薄くなるから・・・・(しばらく飛行についての解説が続きましたが、本稿とは特に関係ないので割愛)。

Q. 芸能ネタもご覧になりますか?
A. 芸能ネタはすごく苦手なジャンルです。あまり見ないし、見る時間もないし、わからないことだらけです。
SMAPの顔と名前はわかる。嵐も一致する。AKBは多すぎて無理。Sexy Zone?わかんない(笑)。

芸能ネタは、「あの出来事をどういう風に放送するのか」とか「どう編集するのか」といったところには好奇心が湧きますね。「メディアはどう報じたいか」という点、誰におもねるとか、誰を悪者に仕立てたいとか、といったところ。そいうのは知りたくなります。

Q. 流行は気になさいますか?
A. 気にするというより、まあチェックはする、といった程度です。
ファッション雑誌に目を通すとかね。載っている服が欲しいとかは全く思いません。買いません。単に「ふーん、今のトレンドはこれかあ」って。

Q. 女性のお友達のファッションとかヘアスタイルとか、変化に気付かれます?
A. 気づきます。お化粧や香水が変わったとか。アンテナ張っています。「髪型変えたね」とったことを言うのはモテる秘訣らしいから(笑)。

Q. 好奇心は占い師にとって大切な要素とお考えですか?
A. そうですね。僕が教わった先生は、新聞は一面から経済面、株価の欄、スポーツ、芸能、三面記事、すべて目を通せ、好奇心は必要だ、と常々言っていました。
僕もそう思うし、占いの生徒にもそう指導します。

相談者は実に様々なバックグランドを持っています。好奇心は相談者を理解するためでもあるけれど、それだけではなくて、自分の活力を維持する為に必要なのだろうと思います。

Q. 柔軟な心を持つためにも好奇心は大切?
A. そうではあるけれど・・・。今の僕は好きなもの興味のあるものにはとにかく触ってみたい、やってみたい、それだけ。
そして、したい経験が出来るようになったのが嬉しい。それに感謝です。

そうなったのは、お金の余裕が出来て、時間の余裕と気持ちの余裕が出来たおかげです。それから家族の理解と協力も。一人では出来ないでしょう。
周囲の人々の手助けあって自分が楽しく過ごせる、ということに日々感謝しています。

2016年09月02日 秋葉原マクトゥーブにて

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