Q. 「運が良い人・悪い人」という差異は存在すると考えていらっしゃいますか?
A. 僕はそう考えていません。誰にも「運気の上下」はあって、それは季節のようなものだと思っています。
冬は海水浴に行くには悪い、だけどスキーに行くには良い。
夏は登山は良いけれど、掘りごたつでみかんを食べるにはふさわしくない。そういう風に季節のようにとらえています。

Q. 「運が悪い人」という一般的な概念について、コメントしてください。
A. 運気の上がり下がりで、下がっているところに本人が運の悪さを招き寄せるということはあります。

Q. 「運の悪さを招き寄せる」とは?
A. 例えば道路を渡る時に、信号なんて関係なしに「今は車が来ていないから大丈夫」と、左右を見てぱっと渡っちゃう習慣の人がいるとします。
その人が交通事故に注意しなくてはいけない運気の時にいつも通りに行動してしまうと事故に会いやすい、ということです。

Q. その時その時の「流れ」に気づかなければいけない?
A. 何やっても成功する時と、どんな打つ手も裏目に出続ける時と、といった違いがあります。
さっきの季節という例え方で言えば、冬に水着を着ていて、よろしくないからと他の水着に着替えても仕方がない。
楽しい時間は過ごせない。服を着た上にコートでも着れば良いのだ、と気づけば楽に過ごせる、ということです。

Q. 運気アップの時期に運を高める過ごし方とは?
A. とにかく積極的に行動する。「来た電車には乗る」というイメージの心構えでいてください。
けれど調子に乗りすぎてはいけません。いつまでも好調であり続けはしないです。低迷の運気もいつまでも続かない。

Q. 運気が低下した時期の対応策とは?
A. まずはくじけない、投げ出さないのが大事。
いつまでも続かないのですからね。少しでも好転させたいと思うのであれば、お水取りをするとかパワーストーンを身につけるとか、いろいろ「気を切り替える」という方法を実行する。

家の中だったら、自分のその時の星がまわっている方位を綺麗にしておくとか。僕のウェブサイトの月ごとの運勢欄に、吉方位というのが書いてあるでしょう。それを整える。

Q. その運勢欄には、「運気を上げる食べ物」も紹介されていますね?
A. 保気物(ほきぶつ)と言います。九星の巡り合わせで、「北ならしょっぱいもの」とか、決まったパターンがあるのです。
基本的には九通り(注:九星気学=九通り)なんだけれど、それプラス「何々の星が重なっている」といった要素もあるから、少し変わります。

占いが好きでいつも肯定している人でも「運気を上げる食べ物」と言われて、ちょっと???と思う方もいらっしゃるでしょう(笑)。
九星気学的にはそれなりの理論はあるのですけどね(笑)。
占い師はいろいろ考え実行するけれど、一般の方々は、「ご飯食べようかな、ラーメンにしようかな」と迷った時に、「長いものが吉って書いてあったから、ラーメンにしよう」程度の感覚で良いんじゃないですか。

Q. お水取りは積極的になさいますね?
A. 年に4、5回行っています。占いにみえるお客さんでも熱心な方は、それくらい出かけられます。
「行った」ということで気持ちが穏やかになるのなら、それが一番楽で楽しい生き方ですね。
《お水取りの詳細については、先生のウェブサイトの「お水取り」の項、および当欄の2015年9月の記事をご参照ください》

Q. ところで、今月の二黒土星(先生の星)はとんでもなくひどいじゃないですか!
A. ひどいんです(苦笑)!久しぶりにすっごくひどいんです(苦笑)!
だから今月僕は「無事これ名馬」という格言を思い出しながら、最低限をこなすけれど余計なことはしない、と決めています。

「吉凶は動より生じる」と昔から言うでしょう。「動かない」というのも行動のひとつです。
どうしょうもない時期は、「動かない」「決めない」「棚上げ」でいいのです。
今月の僕は、今月の二黒土星は、新しいことはしない!何か迷ったら棚上げ!そして運気が上がるのを待つ!

2016年05月06日 秋葉原マクトゥーブにて

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